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横浜 関内、野毛、蒔田☆管理栄養士 ときどき 席亭

都内の病院で勤務している管理栄養士です。all about 実践栄養ガイドでもあります。趣味は横浜散歩と落語鑑賞。五代目円楽一門会がお気に入り。お気に入りの師匠方の落語会を主催したりもしています。

厩火事 ~これはどうとらえるべきなんですか?!~

昨夜、寝ようと思ったら、どこからかかすかな音で「火事です!」と警報機がなっています。まさか、ウチのマンションじゃないよね?マンション中を探しましたが、騒ぎの元は見つからず。外へ出てみると、隣のマンションに消防車が3台。
ホントに火事は怖い・・・。

江戸時代、火事は頻繁に起こっていました。暖をとるには火をおこすしかなく、木と紙でできた家は燃えやすく。そのため、今でいう消防士・・・火消しさんというのも多くいたようです。

落語の世界でも火消しをモチーフにした「火事息子」という人情噺がありますが、落語で火事と言ったら「厩火事(うまやかじ)」を置いてないような気がします。

厩火事

働き者の女房が仲人の兄さんのところへ怠け者の亭主についての相談に行くところから物語が始まります。

亭主が仕事にも行かず、昼間から酒浸り。その他、態度がすこぶる悪く別れたいという。

兄さんが、結婚したいと言い出した時に「あの男はやめた方がいい」と忠告したのに、と返すと「そんな言い方はないじゃない」と肩を持つ。「どうしたいんだ?」と聞くがラチが明かない。

それなら、と授けた知恵が「(もろこし)唐の国の孔子の留守中に厩が火事になり大事にしていた白馬が死んでしまった。家来はさぞや叱られると覚悟したが、孔子は家来の体を心配しそれ以上なにも言わなかった」「(麹町のサル)麹町のさる殿様が皿を大切にしていた。大切なものなので奥さまにしか触らせなかった。ある日奥さまに皿を持って来させたところ階段から落ちてしまう。殿様は゛皿は大丈夫か?゛と36回繰り返す。翌日、奥さまの実家から使いが来て離縁を申し出る。その後そんな冷たい殿様では、と後家も来ず一人寂しく過ごした」

そこで、亭主の大切にしている皿を割り、女房の体を心配したなら見込みがあるが、皿を心配したなら愛されていない諦めろと。

女房が素直に実行した結果……。

どういうこと?と言いたくなるような亭主の返事。こんなことを言われたら、かなり傷つくと思います。でも、この女房は許してしまったんじゃないかと思います。今すぐ出て行っても行くところもないでしょうし、なにより惚れた弱味につけこまれてます(T_T)。

女性のお客様にはこういう男に引っ掛からないように気を付けなさいよ、という警告かもしれませんが、さて、男性のお客様はこの噺をどんな気持ちで聞いているのでしょう。そして、この噺をしている落語家さんたちはどんな気分で演じているのでしょう。

やっぱり、このぐーたら亭主がうらやましいんでしょうか?ちょっと聞いてみたい気がします。

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