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横浜 関内、野毛、蒔田☆管理栄養士 ときどき 席亭

都内の病院で勤務している管理栄養士です。all about 実践栄養ガイドでもあります。趣味は横浜散歩と落語鑑賞。五代目円楽一門会がお気に入り。お気に入りの師匠方の落語会を主催したりもしています。

東西女流華々競艶会 2016年12月23日

普段だったら絶対ノーマークの女流芸人さんの会。
落語って男性目線で語り継がれてきた噺なので、どうしたって女性がやるとおかしく見えちゃうのよ(^^;。
だから、落語だけは力量のある男性の噺家さんにやってもらったほうがいいよね、それが特に二枚目じゃなくてもさ・・・、って誰を指してるんだ?ってのは言わないことにして。

女性の落語家さんというと、男性に媚を売っているようなタイプか、男に成りすまそうと短髪に刈上げて男なのか女なのか分からない状態になっている人か、どちらもムリをしているようで、痛々しく見えてしまい、どうしても目を背けたくなってしまうのです。彼女たちはお仕事だからそうしているのだということは分かりますが、そこまでムリをしなくてももっと自分を活かせる仕事があるんじゃないかな?と思ってしまって・・・。

そんななか、どうしても目が離せない女流の落語家さんがお1人だけいらっしゃいます。

三遊亭歌る多師匠です。

歌る多師匠をはじめて拝見したのは、2年前の末広亭
「松山鏡」でした。
もともと笑いの取れる人情噺ですので、どなたがやってもある程度はおもしろいのだと思います。
ですが、あれだけやさしさのあふれる松山鏡ははじめて拝見しました。

その後、歌る多師匠は女流落語家さんで最初の真打になった方。お弟子さんが3人いらっしゃって、その3人ともが生き生きととても可愛らしい女性らしい落語家さんとして成長している姿などを拝見し、この師匠はタダ者ではない!と常々思っています。落語界という縦の厳しい男社会で自分の身を立て、女性の細腕1本で3人の弟子を守るのは並大抵のことではないと思います。
ただ、1つだけ弱点があるとすれば、歌る多師匠ほどの方ですので、今までの人生でそんな必要がなかった+それをすることによって「落語家人生」が崩れてしまうことを恐れたのだと思いますが、心に1人、好きな方を決めて、その方に頼るということを覚えたら、もっともっとステキな師匠になられるのではないかと、薄々、思ったりしているわけです。(←自分にできないことだから、歌る多師匠に代わりにやってもらおうと思ってるところがあるかもしれない・・・。すみません。m(_ _)m)

そんな歌る多師匠ですが、どうしても喬太郎師匠や円楽党に引っ張られてしまい、なかなか「お目当て」として拝見する機会がありませんでした。
ところが、「歌る多師匠のファンなんです!」と言いまわっていたところ(笑)、なんと、友人の奥様が歌る多師匠と同級生でいらっしゃるとのことで、お誘いをいただいてお伺いさせていただきました。(ありがとうございます(^-^))


東西女流華々競艶会
2016年12月23日 鈴本演芸場


春風亭一花 転失気
古今亭ちよりん 泣き塩
天蝶
露の都 堪忍袋
三遊亭歌る多 片棒

~仲入り~

桂あやめ ちりとてちん
おしどり
古今亭菊千代 寝床

探せばいるんですね~。自然体で「私だよ!」と落語をやってくださる女流落語家さんは。
今日の出演者の皆さんは、男に成りすまそうとしていたり、媚を売ろうとしている人は1人もいなくて、ホントに「やわらかい」「女性らしい」ステキな演目ぞろいでした。

でも、せっかく歌る多師匠が「お目当て」なので、歌る多師匠の「片棒」についてだけ・・・。
「片棒」はご存知の通り、ケチな御店の大旦那が3人息子のうち1人に家督のすべてを譲りたいと、「オレの葬式の出し方」について3人に問うという演目。最近では、菊乃丞師匠が得意となさっているでしょうか。
歌る多師匠の「片棒」は3人息子が3人娘となります。どの娘さんも婿殿はいらっしゃらないようで、「婿を使う」という発言はありません。(オリジナルも「嫁を使う」という発言はありませんが・・・)
3人とも、オリジナルと同じような回答をしていくのですが、一番、びっくりするのは3人目。オチにつながる「棺を運ぶには2人必要。1人は私がやりますので、もう1人は人足を」との発言。
だってね、息子さんなら「オレが担ぐ!」も分かるのですが、娘さんが「私が担ぎます」って、強すぎでしょ~(苦笑)。

女が強くなってしまった現代を反映していると見るのがよいのか、歌る多師匠の生き方を反映しているものなのか・・・(苦笑)。

ここからは、私の願望として、ですけど。
歌る多師匠が「片棒」を演じた後に「最近の女は強くなったよね~」と笑って、ステキな方と腕を組んで去っていく後姿を拝見したいと思うのは、ファンのエゴというものでしょうか。

歌る多師匠、これは「夢になるといけねぇ」ので、ぜひ近いうちによいお話をお伺いできれば(^-^)。


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