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横浜 関内、野毛、蒔田☆管理栄養士 ときどき 席亭

都内の病院で勤務している管理栄養士です。all about 実践栄養ガイドでもあります。趣味は横浜散歩と落語鑑賞。五代目円楽一門会がお気に入り。お気に入りの師匠方の落語会を主催したりもしています。

大入袋の秘密

「大入袋」
知らない人は日本人じゃないよね、と思うくらい誰でも知っている「大入袋」
お相撲や歌舞伎などで満席になった場合に、興業主がお客様に配るご祝儀袋です。
昔は、満員御礼の際に演者さんに配っていたようです。ご祝儀ですから、そこそこの金額が入っていたのかもしれません。
ちなみに、現在のお相撲や歌舞伎などでお客様にも配るときは、中身の金額は50~100円程度とのこと。
にぎわい座でも新春公演は大入袋が配られますが、中身はアメが2つ。験担ぎですね(^^)。

ご来場いただいたことのある方はご存じと思いますが、私の主催する落語会では、お客様の人数に関わらず、毎回、大入袋をお配りしています。

それには3つの理由があります。

1つめの理由は「お客様に感謝を表すこと」
私の会でお呼びしている落語家は、さほど名前の通った落語家ではありません。
「落語を見に行った」と友達に話すなら、笑点に出ているとか、テレビでは見かけなくても、喬太郎師匠とか、三三師匠とか、ご通過の方だけでもおなじみの落語家さんのほうがネタとしてはオイシイと思います。それを敢えて、名前の知られていない落語家の落語会に足を運んでくださるのです。せめて席亭からお礼の意を現したいのです。

2つめは中身の「5円玉」
「お客様と落語家さんとのご縁がつながりますように」との願掛けで、5円玉にさせていただいています。実は、この5円玉、席亭がひとつずつ夜な夜な磨いて、鎌倉の「銭洗弁天」でお清めしたあと、リボンをかけています。銭洗弁天で洗ったお金はまた循環するからこそ、ご縁が繋がると言われています。受け取られたお客様がさらに「こことつながりたい」と思うところで使ってください(^^)。

3つめの理由は「お客様が落語家さんと話をするためのツールとして」
毎回、大入袋は私からではなく、落語家さんからお客様に配ってもらうようにしています。私は開演前に木戸で皆さんとお話しできますが、落語家さんはお客様の入場時は楽屋で最終おさらい(お祈りともいう(笑))をなさっているので、お客様とお話することはまれ。例えば、道楽師匠は独演会ではお客様をお出迎えされることもありますが、基本、楽屋に入ってしまいます。全楽師はあまりお祈りしない質なので、引っ張り出せる時もありますが、基本的には楽屋にいたいようで、開演前はあまりお客様とお話をすることはありません。
お客様おひとりずつにお声をかけて回ってもらうには、終演後、お客様に配りものを届けてもらうのが一番。
1席終わって、疲れているところを気の毒だとは思いますが、私の目的は落語家に日銭を稼がせることではなく「新しいお客様と落語家をつなぐこと」ですので、ここは心をオニにして「行って来て」と(^^;。
幸い嫌がらずに持っていってくれるので、助かってます。

この先も終演後、お客様全員の元へ「大入袋」を持った落語家を派遣します。その日の感想などぜひ、話してあげて下さいませ。お客様の一言が彼らの励みになるはずです。

もちろん、席亭とて同じ。私はツールを持ってお伺いはしませんが、お客様からの労いの一言が何よりの励みになります。
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