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横浜 関内、野毛、蒔田☆管理栄養士 ときどき 席亭

都内の病院で勤務している管理栄養士です。all about 実践栄養ガイドでもあります。趣味は横浜散歩と落語鑑賞。五代目円楽一門会がお気に入り。お気に入りの師匠方の落語会を主催したりもしています。

先生を迎えに行って、高座を作ろう♪

席亭になるまで 三遊亭全楽

かくして、新年会の当日を迎えます。

もちろん、学会は2日間、朝から晩まで行われています。

午前中、私は学会に出席。先輩・後輩を探して先生を会場まで連れてくるように頼みます。
これがまた手の込んだ仕掛け。

「リムジンタクシー」を2台チャーターして、そこへ先生と先輩・後輩たちを全員乗せて、会場へ移動させてしまうという(笑)。みなとみらいから野毛は直線距離は近いのですが、高齢の先生を歩かせるわけにはいきませんし、公共交通機関は乗り換えがあり大変です。せっかく1か所にいるんだからタクシーに乗せてしまえ!と「リムジンタクシー」を依頼したのです。

この「リムジンタクシー」がなかなかいいらしいんですよ。配車に300円かかりますが、運賃は普通のタクシーと同じ。しかもおしぼりやらカイロやらを渡されたそうで皆さんルンルン。あたしも乗りたかったわよ(笑)。

お客様がルンルンしている頃、私は高座用の荷物を持って会場へ向かいます。
村田家のお父さんへの挨拶もそこそこに、楽屋の準備と高座の準備。
・・・のつもりが、途中で元気に全楽師匠がご到着。

「高座、オレに作らせるつもりなんだろ?」

あら、ありがたいこと。ご本人に気に入るように作っていただければ、その方が安心だものね。(机を2段重ねるように指示されていたので、上手く乗せられるのか心配だった)


一息ついて、高座を作ることに。

「どこがいいかなぁ~」

きょろきょろと会場を見渡す師匠。


「ご主人はここがいいんじゃないか?って話ですけど・・・」
「いや。こっちがいい。あ、やっぱりこっち。」

置いてみては気に入らず、移動させては気に入らず……、師匠と席亭、机を持って30畳の大広間をうろうろ。

「じゃ、これでいこう♪」

師匠が言ったときには、席亭(あたしです)、体力の半分くらいを消費していたように思います(苦笑)。ただし、これだけ席亭の体力を消耗させただけのことはあります。電気の位置やお客様からの見え方まで、かなり真剣に考えていらっしゃいましたよ。そのくらい高座の位置や高さが大事であることがよく分かりました。

分かったけどさぁ!(笑)

「あ。道楽師匠じゃなくてオレにした理由。オレだったら高座を作らせてもいいやって思っただろ?」

思ってないしっ!(泣)


師匠のおバカ発言だけを載せても仕方がないので、一般的には、どうするかということを、こちらにも書いておきましょう。

基本の高さは「お客様の目線が高座の台と同じ高さになるように」するのが◎。
高いものと低いものが選べるなら、高い方を。
お客様から演者の全身が見えることが大切なのだそうです。

これを踏まえて…。

座布団に座るタイプのお部屋の場合、食卓テーブルを2つ積むとよい高さになるようです。その際、上の食卓が動かないように。机の脚が外れて倒れると、演者さんや前のほうにお座りのお客様にケガをさせてしまいます。

座布団座りの場合、最悪「こたつ」でも代用可みたいです。でも、あんまり高さがないので、高さにこだわる師匠の場合は嫌な顔をされるかもしれません。なので「オススメはしないけどできないことはない」ということで(^^)。

椅子席のお部屋の場合は、その会場にある一番高いテーブルが◎。
テーブルなんてないよ、という場合は、ビールケースを平置きに横✖縦=3✖2以上の平面を作って、2段重ねる方法があります(=この場合12個ビールケースが必要ですね)。
ただし、ビールケースは大きな穴が開いていて、上がるときに足が穴にはまってしまうことがあり、怖いそうです。必ず、段ボールやベニヤ板などでフタをして、そのフタも動かないようにしっかり固定するようにしてください。
「でも、段ボールとかベニヤとかめんどくさいでしょ?高い机、選んでよ」とは全楽師の弁。よほど痛い思いをしたのでしょうか。ちょっとだけキニナル(笑)。

あと、忘れちゃいけないのは階段。こたつくらいならそのまま上がれると思いますが、さすがにやんちゃ小僧(←誰だ?(笑))でも、着物を着たときは歩幅が狭くなるので、上がれそうだと思っても階段がほしいそうです。
私が席亭の時は、高座はテーブルで作って、階段をビールケースで作る、ということもよくやりますが、この階段にフタをすることをよく忘れてしまう(笑)ので、忘れないように気をくださいね。

開演前の準備で大事なのは、出囃子のCDをお借りしてトラックナンバーを伺っておくこと。番号を間違えると出て来てくれませんのでご注意を(苦笑)。

楽屋のお茶菓子の心配もありますよね。最初は私も用意をしていました。頭を使う仕事なので、糖分を補給したほうがいいだろうと思って。でも、あくまで圓楽党の場合ですが、開演直前にはお茶(水分)以外のものは口にされません。あ、1回だけ道楽師が日本酒を1杯飲んでたことがありましたね。まったくのんべーで申し訳ないっ!でも、1杯くらいじゃちっとも普段と変わらないから(苦笑)。いろんな意味で恐るべし道楽師匠です…。

でもね、考えてみたら、お茶菓子なんて、行く先々で出してもらってると思いますし、お菓子ばっかり食べていておなかが「スイカ泥棒」になってもいけないし、病気になられてもイヤですし。なにより、食べてくれないんだったら出してもしょうがないし(笑)。
そんなわけで、最近は楽屋に用意するのはお茶だけ。代わりにお家でごはんを食べるときにおかずになるようなお土産を持って行ってもらうようにしてます。その方が高くつくんですけどね(苦笑)。
これが大食漢で有名な柳派だったり、他流派でも演者さんによって変わってくると思うので「楽屋に何を入れておきますか?」というのも聞いておくと安心ですよ(^-^)。

あとは、師匠方のペースに任せてゆっくりくつろいでいただくようにしてます。こちらからは基本、お仕事の話以外は話しかけません。実は、それぞれのくつろぎ方がまたひとそれぞれで面白いんですけど、これはまた、機会があったら(^^)。

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